Prinia rufescens – チャイロハウチワドリ

Prinia rufescens – チャイロハウチワドリ

Scientific Name: Prinia rufescensEnglish Name: Rufescent priniaObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23 夜明け前からraser Hillの山頂から中腹に向けて車を走らせた。目指すのはセイコウチョウ。虹色のそれを前回より鮮明に撮るべく、光が差しだした谷底から伸びる竹林を凝視し続けるも、鳴き声も聞こえない。今日はお休みらしい。そんな時、撮ってくれと言わんばかりに、鳴き声のアピールをしながら現れたのが当種チャイロハウチワドリ。華奢な足と長めの尾を持つ。

Actenoides monachus – チャバラショウビン

Actenoides monachus – チャバラショウビン

Scientific Name: Actenoides monachusEnglish Name: Green-backed kingfisherObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 奥深い森の崖のような急斜面を下りながら、不安定な体制で何とか納めることができたチャバラショウビン。頭部全体が青色をしているのがオスであり、地面に掘られた巣穴を手入れしている様子を見ることもできました。まだら模様をしているのはメスで、至近から観察させてくれる気前の良い個体に複数出会うことができ幸運でした。

Cittura cyanotis – アオミミショウビン

Cittura cyanotis – アオミミショウビン

Scientific Name: Cittura cyanotisEnglish Name: Sulawesi Lilac KingfisherObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 今回の鳥見で最初のLiferとなったカワセミが当種アオミミショウビンでした。光の届きにくい森の奥深くにいるため、撮影においては顕著な緑かぶりに苦労させれました。長めでクルっとした尾っぽが特徴的で可愛らしいみためをしています。長時間同じ場所に滞在してくれたのでジックリ飽きるまで撮ることができました。

Ceyx fallax – セレベスカワセミ

Ceyx fallax – セレベスカワセミ

Scientific Name: Ceyx fallaxEnglish Name: Sulawesi Dwarf-KingfisherObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 都合4日間の滞在にて最も困難を極めたのがこのセレベスカワセミの観察だった。何度か捜索を試みるものの、早くも最終日。まだ見ることはできていない。当種との遭遇は完全に諦めていた。なにより2日目に全身をダニに刺されており、歩行するたびに形容しがたい痒みが神経を逆撫でするので、探鳥などせずにホテルで安静にしておきたい。靴すら履けないのだ。しかしながら、この美しいスラウェシの固有種を見てほしいというガイドの情熱は想像を超えていた。私たちのためだけに、ガイドは別動隊を組織し、当種の捜索をさせていたのである。そうしてついに発見したという知らせを受けたのである。ここまでされて、ノーとは言えない。私たちは意を決して森の奥に歩を進めた。拷問のような痒みに意識が飛びそうになる中、1km弱の歩行をこなし、なんとかその場所に到着するも、一気に曇り始める空。それがいる場所を指示されるのだが、数万に上げたISOでもその姿を捕らえることはできない。その内にターゲットは飛び去り、そして雨が強くなってきた。もう私の心は完全に折れている。だが、ガイドは一心に再度の捜索にかかる。もう私もこうなったらヤケクソである。とことん付き合おうではないか!そうして待つこと数十分。雨もやんで姿を現したのを記録したのが、御覧の写真である。とても思い出深い、忘れることのできない体験であった。

Geokichla erythronota – ムナグロジツグミ

Geokichla erythronota – ムナグロジツグミ

Scientific Name: Geokichla erythronotaEnglish Name: Red-backed ThrushObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 暗い地面を走り回り、とってもシャイな性質を持つツグミ科の鳥たち。撮影は本当に困難を極めます。ある程度の範囲を動くので、追いかけまわしたくなりますが、すると永遠に近づくことはできません。真ん中の写真は帰り際の車中から撮影したもの。この手前の木さえなかりせば。。。と、悔しい思いをしました。非常に希少な種なのです。ある程度の記録写真は撮れたということで自分を納得させました。スラウェシ島の固有種です。

Mulleripicus fulvus – ツラアカボウシゲラ

Mulleripicus fulvus – ツラアカボウシゲラ

Scientific Name: Mulleripicus fulvusEnglish Name: Ashy WoodpeckerObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 赤い顔面が特徴的な大型のキツツキです。同属のボウシゲラ (Great Slaty Woodpecker – Mulleripicus pulverulentus) が、数か月前にSingapore Botanic Gardenに出現しておりましたが、見逃していたこともあり、ひときわ嬉しい出会いとなりました。扇状に尾を開くことで、身体をより安定させて木を突くことができるようになっています。スラウェシ島の固有種です。

Ninox ochracea – チャバラアオバズク

Ninox ochracea – チャバラアオバズク

Scientific Name: Ninox ochraceaEnglish Name: Ochre-bellied BoobookObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 タンココ国立公園に広がる森は、私たちの想像を超えて奥が深いものでした。遊歩道のような整備されたコースを歩きながら探鳥をするようなものではなく、草をかき分けつつ道なき道を行き、落ち葉や枝を踏む音に細心の注意を払って慎重にアプローチして先に辿り着いたアオバズクです。

Centropus celebensis – セレベスバンケン

Centropus celebensis – セレベスバンケン

Scientific Name: Centropus celebensisEnglish Name: Bay CoucalObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 野鳥に興味のない人であっても、タンココを訪れれば必ず当種のことが気になるはず。というのも独特すぎる鳴き声はまるで催眠術や魔法をかけられたときの効果音のように怪しく早朝の森に響き渡るためだ。バンケンの鳥ですので、まともに姿をみせることなく藪の中に潜んでいます。

Pitta moluccensis – ミナミヤイロチョウ

Pitta moluccensis – ミナミヤイロチョウ

Scientific Name: Pitta moluccensisEnglish Name: Blue-winged PittaObserved in: Bedok Reservoir Local Status: Uncommon MigrantObserved Timing: Jan-23 何を好んでHDBに現れるのだろう。自身の人気ぶりを理解して餌付けされにでも来てるんじゃないだろうかと勘繰ってしまいたくなる。自然を相手に撮影する醍醐味は一期一会のその瞬間であり、偶然性は重要な要素である。そして、自然への関心や技術の修練を通して切り取れる瞬間は多様なものになっていく、つまり確率ゲームだけではなくなっていく、その過程こそが楽しい。というのをわざわざ書いたのは、当個体が餌付けされていたからである。この美しい鳥に出会えたこと自体は素晴らしい体験であったことは間違いないのだけど、なんとも複雑な気持ちにもなる。

Pitta sordida – ズグロヤイロチョウ

Pitta sordida – ズグロヤイロチョウ

Scientific Name: Pitta sordidaEnglish Name: Hooded PittaObserved in: Tampines, Jurong WestLocal Status: Uncommon migrantObserved Timing: Dec-21, Jan-23 当地に赴任して間もない2021年の11月。Hindhede Nature Parkを訪れたその日、早朝から長蛇の列が公園口にできあがっていた。パンデミックで入場制限でもかかっているのかと並んでみると、実はFairy Pittaを目的にBirderが大挙して押し寄せていたのであった。Pittaという鳥を認識したのはその時であった。その後もJurong Lake GardenにBlue-winged Pittaが長らく目撃されているなどしていたが、どういうわけか機会を逃し続け、私にとって漸く初見のお目見えとなった当科が当種となったのである。想像していたよりも一回り大きいが、ペンギンを彷彿とさせるフォルムや動きが卑怯なまでに愛らしい。東南アジアに数種が分布しており、そのどれもが選ばれしスターバード然とした美しい鳥だ。

Estrilda astrild – オナガカエデチョウ

Estrilda astrild – オナガカエデチョウ

Scientific Name: Estrilda astrildEnglish Name: Common WaxbillObserved in: Pasir Ris Firm WayLocal Status: Introduced ResidentObserved Timing: Feb-23 サハラ以南原産であるが、脱走したペットが当地においても外来種として繁殖をしている。多くの個体数が生息しているのを観察することができた。ふっくらした体型と赤色が美しくも可愛いので、手元に置いておきたい気持ちはわからないでもないけれど、その需要がこうして生態系に影響を与えている実態は、なんとも考えさせられるものでもある。

Lonchura maja – ヘキチョウ

Lonchura maja – ヘキチョウ

Scientific Name: Lonchura majaEnglish Name: White-headed MuniaObserved in: Paris Ris Farm WayLocal Status: Uncommon ResidentObserved Timing: Feb-23 2023年はおおよそ1か月にわたってヤマショウビンが継続的に観察され、しかも2022年に現れたYinshun Damのそれよりも撮影条件がずっと良かった。そのホットスポットに行ってみたときに初観察することができたのが当種。他にも多くのMuniaがいた。肝心のヤマショウビンは空振りした。

Lonchura punctulata – シマキンパラ

Lonchura punctulata – シマキンパラ

Scientific Name: Lonchura punctulataEnglish Name: Scaly-breasted MuniaObserved in: Dairy Firm Nature Park, Coney Island, Pasir Ris Firm WayLocal Status: Common ResidentObserved Timing: Anytime 当地で野鳥観察を始めて間もないころ、Dairy Firmの草むらで餌をつついていた。それからあまり見る機会がなかったけれど、Coney Islandでは幼鳥を見ることもできた。

Lonchura striata – コシジロキンパラ

Lonchura striata – コシジロキンパラ

Scientific Name: Lonchura striata English Name: White-rumped MuniaObserved in: Jurong Lake GardenLocal Status: Rare ResidentObserved Timing: Jan-22 シンガポールは綺麗に整備された公園が多数あり、いくつかは素晴らしい探鳥スポットである。Jurong Lake Gardenもその一つであるが、整備の一環として樹木が移動されてしまったり、そのために環境が変化してしまうことがある。草むらを好む当種であれば、草刈りが大規模になされてしまうと生息環境を失ってしまったりする。公園の景観維持とのトレードオフだし、あまりに整備されずに草木が多い茂りすぎると観察もしずらくなるし、良いアンバイというのは難しいものです。

Lonchura atricapilla – キンパラ

Lonchura atricapilla – キンパラ

Scientific Name: Lonchura atricapillaEnglish Name: Chestnut MuniaObserved in: Marina DriveLocal Status: Uncommon ResidentObserved Timing: Jan-22 そこまで珍しい種ではない気がするのだが、いまいちよい写真が撮れていない。それはカエデチョウ科が草木の生い茂る場所にいて、なかなか開けた場所にいてくれないこと、割と警戒心が強くて近寄るのが難しいこと、一つの場所にとどまらずに絶えず動き回っていること、、、、などと、理由を挙げるのは簡単だけど、イイワケだな(反省)。

Chrysococcyx minutillus – アカメテリカッコウ

Chrysococcyx minutillus – アカメテリカッコウ

Scientific Name: Chrysococcyx minutillusEnglish Name: Little Bronze CuckooObserved in: Conny Island, Jurong Lake GardenLocal Status: Uncommon ResidentObserved Timing: Dec-21 初めて自分で見つけることができた格好でとても思い出深い、アカメテリカッコウです。緑がかった光沢をもつ背中と、どぎつい赤のアイリングをもつ小さいカッコウ。最近見ていないなぁ。